今冬に公開された「解夏」という映画をDVDレンタルで見ました。
小学校の先生である、大沢たかお演じる隆之は突如、ベーチェット病なる病気にかかる。その病気は徐々に視力を失っていき、最後には失明にいたってしまうという不治の病であった。隆之は、恋人である石田ゆり子演じる陽子に自らの病気を告白し、このままでは彼女の負担になってしまうと思い、別れを告げる。小学校もやめて故郷長崎へと帰る。 しかし、そこへ陽子はやってくる。隆之の"目"となるために・・・。いつ失明するかわからない恐怖の中、かつての教え子たちの手紙、母、そして陽子の励ましによって支えられ、隆之は懐かしい町を目に焼き付けようと日々歩く・・・。 そして物語は隆之の"解夏"という感動のラストへと向かって走り始める・・・。 "解夏"とは禅宗における厳しい"行"の終わりの日のことで、隆之にとっての"行"とは失明するという恐怖、そしてそのつらい"行"を経て失明した瞬間に恐怖から解放される、その日が隆之にとっての"解夏"なのである。 あらすじはだいたいこんな感じです。 みなさんも想像してみてください。自分の目がだんだん見えなくなっていく恐怖を。いつ見えなくなるかわからない恐怖を。怖いですね・・・。 でもなぜだろう・・・。このあらすじを見てみると、かなり感動的な映画であろうと思うのだが、あまり感動できなかった・・・。 そうか!わかったぞ!雨のシーンで、石田ゆり子の服が透けているのを見てからだ!!!あれからそればっかりが頭にちらついて、だんだん物語が"見えなくなっていった"んだ!!! そのあと見た「あいのり」で、ゲリラの銃撃戦に巻き込まれて両親を亡くし、姉とも生き別れになってしまったエチオピアのベニアム君10歳が、その生き別れた姉と4年ぶりの再会をするシーンがあったのですが、それまで全く笑うことがなかったベニアム君がお姉さんと再会したときににっこりと笑い、そしてお姉さんが泣き出すところを見て、解夏以上に感動してしまいました・・・。 安い涙だ・・・。 【追記】 歯医者・・・ちょっとういてない?
by yhashimo43
| 2004-12-07 02:29
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